遊漁船の船長が一番頭を悩ませること。。。
出航判断ですね
今日は中止になりました
そして 明日も 中止にしました
皆さんは何を基準ににして
出航判断をしているのか気になると思います
すべてではありませんが
私がいつも判断基準にしているサイトを
お知らせします
一番 あてになる天気予報
明日の天気予報ですが これだけ見れば
最高の釣り日和
しかし海の天気予報を見ると
波がかなり高い
鰺ヶ沢の場合 陸から吹く風と沖から吹く風では
波の高さも全く違います
西がつく風向きは波が高くなります
逆に 東や南がつくときは 陸から吹きますので
出航できることもあります
ここまでの天気予報では 明日はギリギリ出航可能と判断します
次に波浪予想
上の図を見ると明日の6時の予想
これを判断すると 沖合でかなりの風 波があります
出航基準としては
鰺ヶ沢沖 北金ヶ沢沖の色が1m以下の
濃い青と黒の表示であれば
波も1m以下ですので
何とかなります
ただし
遊漁船は 4時から12時までですので
最低でも10時ころまでこの色が維持できれば
出航を考えますが
早い時間で 波の強い色に変化すれば
出航不可と考えます
次に天気図を見ます
高気圧は 時計回りに風が吹きます
低気圧は反時計回りに風が吹きます
等圧線の間隔が狭ければ
高低差がありますので
風が強く吹きます
分かりにくいと思いますので
軽くお知らせします
高気圧が1032 低気圧が994
これを山の高さで考えてください
1032mの山の頂上から994mの平地にボールを転がすと
勢いよく下にボールが転がります
これが風の強さと考えてください
風の向きは等圧線と平行に風が吹きます
天気図を見ると
鰺ヶ沢の沖は
南西の風が吹くことがわかります
等圧線の間隔が狭いということは
山の高低差が急斜面です
これらを判断すると
南西の強い風が吹くことが予想されます
この図はWINDYの予報です
上は12日の7時の波の予報
西の波が1.3mとあります
実際は 1.3mの波は上下で2.6mの高さになります
部屋の天井までが2.5mほどですから
この高さの波が起こるということです
結構な波の高さ
私の判断は 西ならば波が1m以内
南東 東ならば 1.5m以内で出航可能と判断してます
上の図は12日の風の予報です
これを見ると
南西の風5m
風の強さの半分が波の高さになります
ただ地形で山があったりすれば 弱まります
上の図は保安庁が出している
現在の風の強さ
今日の8時の風の強さ
艫作で13m吹いてますね
南向きの風なので
鰺ヶ沢は白神山地と岩木山が屏風になり
風裏になるので 町は風をそれほど感じませんが
沖に出るとこれらの風がまともに吹くので
危険な天気です
上の図は 長期の天気図
これを見ると1週間の天気の予想ができます
そして今回の重要事項
先日 太陽で大爆発が起こりました
爆発時にいろいろな電波が地球上に到達します
分かりやすいのは
テレビが乱れる ラジオの音が乱れる
スマホがつながらない
GPSの位置情報がずれる
場所によって日本でもオーロラが見れる
人間の脳にも影響があるかもしれません
船はGPSが無ければ釣りになりません
非常時に スマホがつながらなければ
大変なことになります
遊漁船の出航の合否を
これだけの情報量を駆使して
判断しています
皆さんの命を預かっているのですから
自分の判断に自信がないときは 出航してません
絶対 安全に帰ってこれると 判断した時だけ
出航しています
釣れる釣れないは 二の次
これが遊漁船の船長
博打で沖には出ません
そんなことで 今日 明日は 中止にしました
納得していただいたでしょうか
船で いつもいうことは
釣れる釣れない 出航できる出来ないは
普段の行いと 運ですよ
話しています
見えないことは神頼みこれが正解です
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