今年の正月にも 県病の場所について書きました
最近 メディアでも連日騒いでいます
どれを見ても 政治や商工が絡んでいて
災害時の医療のことは後回し
青森市は大きい災害を近年経験していないので
自分の都合の良いように考えているのかもしれません
鰺ヶ沢町でも 2年前の8月上旬 64年ぶりに
駅前の一帯が浸水しました
鰺ヶ沢町でも洪水でインフラが麻痺しました
浸水した地域は もともと湿地帯
そこに 町を作ったのです
現在の津軽鰺ヶ沢病院の場所も浸水しましたが
高さがあったのでそれほど被害はなかったと聞いています
しかし住宅地は1m以上の浸水になり
皆さん家から出ることもできず
2階に避難 水が引くのを待ったようです
昔から 地名を見ると その地域がどんな場所であったのか
見当がつきます
病院の場所の地名は 「蒲生」
私たちが小学生の頃は中村川の三日月湖があり
ガマの穂が生えていました
鰺ヶ沢の中央病院はもともと駅前に立っており
現在のショッピング パルの場所です
そこから移転するにあたり
駅に近く 広い場所が必要となり
三日月湖を埋め立てて現在の病院が立ちました
災害で けが人などはなかったので
医療的には助かったのですが
人口が多い地域で広域で鰺ヶ沢と同じようになれば
想像するだけでぞっとします
旧の鰺ヶ沢町の被害は全くなく
我が家も中村川の氾濫のことは古老から聞いていたので
現在の場所を購入して家を建てました
昭和33年8月10日頃 66年前
赤い場所が大きく浸水した場所
黄色は軽く浸水
我が家は
写真のように
まったく影響はなかったです
これらは 経験した人しかわかりません
異常気象の今 昔から洪水になったことはない
年寄りが話しますが
これらの話は現在の気候にあてはまりません
もし 青森市で堤川が決壊したら 駒込川が決壊したら
青森市内の低い場所が上の写真のようになります
広域でこのようになったら
どうなるのでしょうか
病院に救急車がたどり着けるのか
病院で働くスタッフが 病院に行くことができるでしょうか
民間の病院が 県病の役割ができるでしょうか
民間は赤字になるような医療はしません
県病は最後の砦
そこが機能しなくなったら
間違いなく 弘前大学医学部付属病院に殺到します
しかし 医療のスタッフも減り続いており
青森市の病人まで手が回らないでしょう
洪水に強い場所に建てていれば
良かったのに。。。後の祭り
医療は人の命を助けることです
大災害が起きても 青森県民の命を守るのは
県病の役割です
いかなる災害が起きても機能する
場所に建てるべきであり
スタッフも病院に駆けつけることができる交通網が必要なのです
皆さんは 病院ができれば
治療を受けれると思っていませんか
現在 看護師の養成学校でも 定員割れが起きているようです
それだけ スタッフになる人が減っている状態で
毎日 大渋滞の道路を通勤する医療スタッフがいるでしょうか
箱モノを作れば 医療が受けられる
そんな時代ではありません
県病と市立病院が合併
スタッフがいないのです
そのため スタッフを集約して
病院の機能を維持することを狙っているのです
弘前市でも市立病院を国立病院と合併しました
そのくらい医療はひっ迫しているのです
そのことを考えないで
皆さん 場所が良ければ商売になるとか
政治とか商工とか
論点がずれているような気がします
一番大事なことは
この先 青森県民の命を守る病院を維持すること
働く人が働きたくなるような
病院を作ることが 大事なのです
私は 鰺ヶ沢町の津軽の人間ですので
非常時は 弘大病院にお世話になるでしょう
そのため津軽の人たちは
県病問題をあまり関心を持っていないのが現状です
津波のハザードマップは緊急性が無いので
青森市は今まで洪水になったことがないから
これからも大丈夫と根拠のない
自分の都合でものを考えるのはやめたほうが良いかもしれません
緊急性があるのは 市内を流れる大きい河川
線状降水帯が八甲田山の上に居座れば
かなり危ない状態になります 自分の場所は大丈夫。。
災害は平等です 備えることが最大の予防です
浸水マップがありましたので
参考にしてください
赤い×印が川の決壊場所です
地図を見れば どこが適地かわかると思います
ちなみに 弘前市のハザードマップ
岩木川が氾濫しても さすが城下町
弘前城 弘前大学 附属病院 お寺
商業 製造が守られるようになっていますね
犠牲になるのは田んぼなどの農業地帯
これを参考にして
考えてもらえれば ありがたいです
経験者からの提言でした