ニュースで見た人もいるでしょうが
2/10 はまなす公園の防波堤の内側で漁師が水死しました
漁港の中で ナマコ漁をしていたのですが
私が朝9時ころ自分の船から船が見えていたのですが
いつまで経っても 磯船が防波堤に張り付いたまま
動かない 漁をしているのなら 少しずつでも船は動くはず
胸騒ぎがして 防波堤に向かいました
2/1から門が開く予定でしたが
鍵が開けられていません 仕方ないので 砂浜からよじ登り
船に向かうと 人影がない
船の上には長くつが有り
訳が分からない
漁師の奥様に連絡しましたが
家には来ていない
船小屋も探すもいない
嫌な予感
船の斜路から100mほどのところです
普通で考えれば
こんな場所で百戦錬磨の ベテラン漁師が
死ぬはずもない
前日も話をしていたのですから
しかし 不思議に本来 ポイントを教えないのに
私に ポイントを教えてくるのですよ
あそこには アワビがある あそこには モズクが生える
ナマコはあそこ
そんなことを話すのですよ
磯周りの船と道具は 自分が死んだら
私に引き継いでほしい 本人も84歳
ここまで漁師ができたことが自慢だとのこと
海で死ねれば本望
そんなことを話していました
付き合いも35年ほど いろいろお世話になった人でした
どこを探しても 見つからない 救命胴衣はつけているので
海底に沈んでいることは無いはず
しかし 漁港の中を探しましたが見つからない
奥様が漁港に来たので
警察に行くことを了承してもらい
連絡しました
数分後 警察官が来てくださり
みんなで現場を見ましたが 警察も首をかしげます
そして もう一人の漁師が叫びました
「いたぞ~~」
「どこ~」
「どこ見てらんだば」
なんと私たちの足元に浮いていました
岸壁にくっついて
浮いていました
この時はもう生きている様子はなく
救命胴衣で浮いているだけでした
すぐに奥様を呼びましたが
腰が砕けて泣き叫ぶだけ
昨日まで話をしていた人が 自分の目の前で
浮いている
気が動転して 訳が分からない
すぐに 警察官が 消防に連絡して
ダイバーが海に飛び込み
担架で引きずり上げました
漁師としては理想的な死にかただったともいますが
人はこんなにあっけなくこんな場所で死ぬこともあるのだと
戒めにもなりました
多分 何かの拍子で 海に落ちたのでしょう
海の中では長くつは泳げないので落ちるときに
脱いだのかもしれません
斜路まで100mほどでしたので
岸壁をつたって 行こうとしたのでしょう
しかし 現在漁港の中は
水温7度ほど
普通の人なら15分で深部体温が下がり
気を失ってそのあと心臓が止まります
まして高齢のため
船によじ登れなかったのではないかと思います
ご冥福をお祈りします
人には寿命があります
死にたくなくても お迎えが唐突もなく来るものだと感じました
話をしたとき いつまで漁師できるべ そんな話をしました
動けるからだがあるうちは やればいいんでねえが
皆さんも お迎えは必ず来ます
明日やるのではなく
今日やる
大事だと思いました
一応 本人の遺言もあるので
磯漁師は私が引き継ぐ予定です
時期的に 遊漁船が本格的になる前に
今の時期は ナマコ漁ですので
これは私にもできそうですので
ご家族の了解があれば
船 道具 引き継ぎたいと考えいます
遊漁は 一応 3月頃から始めたいと考えていますので
よろしくお願いします
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