2024年2月13日火曜日

2/13 とてもつらい事がありました。。。

 ニュースで見た人もいるでしょうが

ニュース動画

2/10 はまなす公園の防波堤の内側で漁師が水死しました

漁港の中で ナマコ漁をしていたのですが

私が朝9時ころ自分の船から船が見えていたのですが

いつまで経っても 磯船が防波堤に張り付いたまま

動かない 漁をしているのなら 少しずつでも船は動くはず

胸騒ぎがして 防波堤に向かいました

2/1から門が開く予定でしたが

鍵が開けられていません 仕方ないので 砂浜からよじ登り

船に向かうと 人影がない

船の上には長くつが有り

訳が分からない

漁師の奥様に連絡しましたが

家には来ていない

船小屋も探すもいない

嫌な予感

船の斜路から100mほどのところです

普通で考えれば

こんな場所で百戦錬磨の ベテラン漁師が

死ぬはずもない

前日も話をしていたのですから

しかし 不思議に本来 ポイントを教えないのに

私に ポイントを教えてくるのですよ

あそこには アワビがある あそこには モズクが生える

ナマコはあそこ

そんなことを話すのですよ

磯周りの船と道具は 自分が死んだら

私に引き継いでほしい 本人も84歳

ここまで漁師ができたことが自慢だとのこと

海で死ねれば本望

そんなことを話していました

付き合いも35年ほど いろいろお世話になった人でした


どこを探しても 見つからない 救命胴衣はつけているので

海底に沈んでいることは無いはず

しかし 漁港の中を探しましたが見つからない

奥様が漁港に来たので 

警察に行くことを了承してもらい

連絡しました

数分後 警察官が来てくださり

みんなで現場を見ましたが 警察も首をかしげます

そして もう一人の漁師が叫びました

「いたぞ~~」

「どこ~」

「どこ見てらんだば」

なんと私たちの足元に浮いていました

岸壁にくっついて

浮いていました

この時はもう生きている様子はなく

救命胴衣で浮いているだけでした

すぐに奥様を呼びましたが

腰が砕けて泣き叫ぶだけ



昨日まで話をしていた人が 自分の目の前で

浮いている

気が動転して 訳が分からない

すぐに 警察官が 消防に連絡して

ダイバーが海に飛び込み

担架で引きずり上げました

漁師としては理想的な死にかただったともいますが

人はこんなにあっけなくこんな場所で死ぬこともあるのだと

戒めにもなりました

多分 何かの拍子で 海に落ちたのでしょう

海の中では長くつは泳げないので落ちるときに

脱いだのかもしれません

斜路まで100mほどでしたので

岸壁をつたって 行こうとしたのでしょう

しかし 現在漁港の中は

水温7度ほど

普通の人なら15分で深部体温が下がり

気を失ってそのあと心臓が止まります

まして高齢のため

船によじ登れなかったのではないかと思います

ご冥福をお祈りします

人には寿命があります

死にたくなくても お迎えが唐突もなく来るものだと感じました

話をしたとき いつまで漁師できるべ そんな話をしました

動けるからだがあるうちは やればいいんでねえが

皆さんも お迎えは必ず来ます

明日やるのではなく

今日やる

大事だと思いました

一応 本人の遺言もあるので

磯漁師は私が引き継ぐ予定です

時期的に 遊漁船が本格的になる前に

今の時期は ナマコ漁ですので

これは私にもできそうですので

ご家族の了解があれば

船 道具 引き継ぎたいと考えいます

遊漁は 一応 3月頃から始めたいと考えていますので

よろしくお願いします

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